公開日:2024/10/23

更新日:2026/02/02

正直に告白すると、私はお掃除機能付きエアコンという名前を完全に誤解していました。
5年前に家を建てた際、家電量販店の店員さんに「この機種は自動でクリーニングしてくれるので、10年くらいはお手入れ不要ですよ」と勧められ、標準タイプより十数万円も高い最上位モデルを導入しました。
それ以来、私はその言葉を鵜呑みにし、フィルターすら一度も開けたことがなかったのです。

異変に気づいたのは、今年の夏の使い始めで、久しぶりに冷房をつけると、吹き出し口から生乾きの雑巾のような、酸っぱい異臭が漂ってきたのです。
「あれ、おかしいな」と思って吹き出し口を覗き込むと、奥にあるファンに黒い点々がびっしり。
さらに、自動お掃除機能のダストボックスが満杯になっている警告ランプまで点滅していました。
「自動でゴミを捨ててくれるんじゃないの?」と説明書を引っ張り出すと、そこには「ダストボックスのゴミは定期的に捨ててください」「人の手による内部洗浄は必要です」との記載が。
完全に私の勉強不足でした。

慌ててクリーニング業者を探しましたが、ここでお掃除機能付きというハイスペック家電の壁にぶつかりました。
近所の格安業者に電話をすると、「その型番(日立の白くまくんという機種でした)は構造が複雑すぎて分解できないので、お断りしています」と門前払いを食らってしまったのです。
ネットで調べると、どうやら私のようなお掃除機能付き難民は多いらしく、対応できたとしても追加料金で3万円近く請求されるケースもあるとのこと。
途方に暮れかけていた時に見つけたのが「おそうじ革命」でした。

ホームページを見ると、お掃除機能付きエアコンも一律料金(私が頼んだ時は18,700円でした)で対応と明記されています。
「ここならいけるかも」と思い、ダメ元でWebから申し込みました。
備考欄に恐る恐る型番を入力しましたが、すぐに確定の連絡が来て、拍子抜けするほどスムーズに予約が完了しました。

当日やってきたのは、バイクに乗った30代くらいの男性スタッフさん。
駐車場代無料とは書いてありましたが、本当にバイクで来るとは驚きです。
我が家は車2台分のスペースが埋まっていたので、バイクを隙間に停めてもらえたのは非常に助かりました。
挨拶が終わると、エアコンの下にビニールシートを敷き詰め、テキパキと養生を始める姿はまさに職人。

「この機種、他店さんだと断られることが多いんです。分解の難易度がかなり高いので」とスタッフさんは苦笑いしながら、電動ドライバーを巧みに操り始めました。
私が「自動お掃除機能がついているのに、なんでこんなに汚れるんですか?」と素朴な疑問をぶつけると、手を動かしながら丁寧に教えてくれました。
「お掃除機能はあくまでフィルターのホコリを取るだけで、内部の熱交換器やファンに付くカビまでは取れないんです。むしろ、お掃除ユニットという複雑な機械が被さっている分、内部の通気性が悪くなってカビが生えやすいこともあるんですよ」。
その説明を聞いて、目から鱗が落ちました。
高機能だからこそ、プロのメンテナンスが必要だったのです。

分解作業は見ていて圧巻でした。
前面パネルを外し、無数の配線を慎重に抜き、巨大なお掃除ユニットをごっそりと取り外す。
すると、その裏側にあるアルミフィン(熱交換器)が姿を現したのですが、そこはまるでホコリとカビのカーペットのようになっていました。
「うわぁ…」と思わず声を上げると、スタッフさんは「リビングはキッチンの煙も吸うので、どうしてもこうなりやすいですね。でも、今日で新品みたいに戻りますから安心してください」と頼もしい一言。

その後、浴室をお借りしますね、と言って外したパーツを洗いに行き、戻ってくるといよいよ高圧洗浄です。
「大きな音がします」という合図とともに、機械音が響き渡りました。
透明なビニールカバーの中を、勢いよく水が駆け下りていきます。
そして、下のバケツに流れ落ちてくる水を見て、私は言葉を失いました。
墨汁、いや、ドブ川のような真っ黒で粘度のある液体が、ドボドボと溜まっていくのです。
5年間、このカビの胞子を家族に吸わせていたのかと思うと、背筋が凍る思いでした。

作業時間はトータルで2時間半ほど。
最後に取り外した大量のパーツ(ネジだけでも20本以上ありました)を迷いなく元に戻していく手際は、魔法を見ているようでした。
試運転でスイッチを入れると、あんなに臭かった風が、森の中のような無臭で爽やかな風に変わっていました。
設定温度を2度上げても寒いくらいに効きが良くなり、電気代の節約にもなりそうです。

お会計は事前の見積もり通り、追加料金なしの明朗会計。
他社で断られた難解な機種を、ここまで完璧に仕上げてこの価格は、正直安いと感じました。
帰り際、スタッフさんが「お掃除機能付きでも、2年に1回くらいはプロに見せたほうがいいですよ」とアドバイスをくれました。
もう二度とメンテナンスフリーなんて言葉は信じません。
来年もまた、あのお兄さんにお願いしようと心に誓いました。
​プロの仕事に、ただただ感謝です。


この記事は、実際のお客様へのインタビューをもとに「おそうじ革命編集部」が作成しました。